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結納

結婚準備の基礎知識:小袖料とは?

結婚が決まり、両家の親族が顔を合わせる結納の席。そこで男性側から女性側へ贈られるお金のことを「小袖料」と言います。 かつては、花嫁が嫁ぐ際に必要となる着物や帯、婚礼道具などを揃えるために贈られていました。 花嫁衣装の中でも、特に重要な着物である「小袖」を仕立てるための費用という意味合いが込められていたため、「小袖料」と呼ばれるようになったと言われています。 時代が変わり、着物や婚礼道具を自身で購入することが増えた現代でも、小袖料を贈るという風習は残っています。 現在では、小袖料は花嫁の新しい生活への準備資金として、あるいは、結婚式の費用の一部として使われることが多いようです。 また、地域や家によっては、小袖料を贈らずに、新生活に必要な家具や家電製品などを贈る場合もあるようです。 このように、時代の流れとともにその使われ方は変化しつつありますが、小袖料は結婚に対する男性側の決意と、花嫁とその家族に対する感謝の気持ちを表すものとして、今もなお大切な伝統として受け継がれています。
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結婚の伝統:金包の意味とマナー

- 金包とは金包とは、結婚が決まった際に男性側から女性側へ贈る結納金のことで、結納品の中でも特に重要な意味を持ちます。古くから日本では、結婚は家と家との結びつきと考えられてきました。その為、金包は単なるお金ではなく、両家の結びつきを象徴する大切な贈り物として、男性側の家が女性側の家に贈ることになっていました。具体的な用途としては、かつては結婚の際に女性が用意する着物や家具、調度品などを購入するための資金として使われていました。しかし、現代では結婚式の費用の一部に充てたり、新生活の準備資金として使用したりするのが一般的です。金包の金額は、地域や家柄、両家の経済状況などを考慮して決められます。一般的には、50万円、70万円、100万円といったように、キリの良い奇数が選ばれることが多いようです。これは、割り切れない奇数は縁起が良いとされているためです。金包は、「金封」と呼ばれる特別な祝儀袋に入れて贈られます。金封は、水引や模様のついた豪華なものが多く、表書きには「金包」や「御帯料」「小袖料」などと書きます。金包は、結婚という人生の大きな節目に、両家の結びつきを再確認し、新たな門出を祝うための大切な伝統文化と言えるでしょう。