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和式

縁起物「松魚節」の意味と由来

結婚が決まると、両家の親族が集い、これから始まる新しい家族の絆を確かめ合うために結納の儀式を行うことがあります。この儀式は、両家が結婚の約束を正式に交わす大切な意味を持っています。そして、この結納の際に贈られる品々のことを結納品と呼びますが、その中でも松魚節は古くから広く選ばれてきました。 一体なぜ松魚節は、数ある品々の中から結納品として選ばれるのでしょうか?その理由は、松魚節が持つ縁起の良さにあります。松魚節は、鰹節の中でも特に高級品とされ、その製造過程でカビ付けを繰り返すことで、元の大きさよりも大きく成長することになぞらえて、「子孫繁栄」の象徴とされています。結婚は、新しい家族の始まりを意味し、子孫を残していくことは、家系を未来へと繋いでいく上で大切な役割を担っていました。そのため、子孫繁栄の願いを込めて、松魚節が結納品として選ばれてきたのです。 また、松魚節は保存食であり、「夫婦が長く共に過ごす」ことを願う気持ちも込められています。現代のように物が溢れていなかった時代には、保存食は貴重な食料であり、夫婦の生活を支える大切なものでした。松魚節を贈ることで、これから始まる新しい生活が末永く続くようにとの願いが込められているのです。 このように、松魚節は縁起物として、そして夫婦の未来への願いが込められた贈り物として、日本の伝統的な儀式である結納において重要な役割を果たしてきたのです。
結婚の為の準備

結婚式の招待状:感謝を込めて準備しよう

- 招待状とは 結婚式といえば、華やかなドレスや美味しい料理に胸が躍るイベントですが、その前に大切な役割を担うのが「招待状」です。招待状とは、新郎新婦からゲストの方々へ、結婚の報告と結婚式への招待の気持ちを伝える、大切な手紙です。 招待状を受け取ったゲストは、初めて結婚式の具体的なイメージを膨らませることでしょう。日付や時間、場所といった重要な情報はもちろんのこと、招待状のデザインや言葉遣いから、式の雰囲気や新郎新婦の人柄を感じ取ることができます。 招待状は単なるお知らせではなく、二人の新しい門出を祝う場に、ゲストを正式に招待するという意味合いも持ち合わせています。そのため、心を込めて丁寧に、そして早めに準備をすることが大切です。 招待状を受け取ったゲストは、新郎新婦の門出を祝う気持ちとともに、結婚式当日への期待感を高めてくれることでしょう。
挙式

承認:人前式を彩る祝福の言葉

結婚式のスタイルは時代とともに多様化していますが、その中でも近年人気を集めているのが「人前式」です。 従来の宗教的な儀式にとらわれず、参列者全員が二人の結婚の証人となるスタイルが多くのカップルに支持されています。 この人前式において特に重要な要素となるのが「承認」です。 これは、新郎新婦がお互いに永遠の愛を誓い合った後、参列者一人ひとりが二人の結婚を心から認め、祝福する儀式のことを指します。 具体的には、挙式のクライマックスで、司式者が「新郎〇〇さんと新婦△△さんの結婚を承認される方は、拍手をお願いします」といった問いかけをします。 その呼びかけに応じ、参列者は惜しみない拍手を送ります。 この瞬間、会場全体が温かい祝福の気持ちで包まれ、新郎新婦だけでなく、参列者にととっても忘れられない感動的なシーンとなります。 人前式における承認は、単なる形式的なものではありません。 そこには、二人の未来を心から祝福し、共に歩むことを誓うという、参列者一人ひとりの強い想いが込められています。 そして、その想いは新郎新婦にとって、これから始まる新しい人生の大きな支えとなるのです。
和式

和の結婚式に最適!床の間の魅力を解説

床の間は、日本の伝統文化を色濃く残す和室において、最も格式が高い場所とされています。畳敷きの空間にあって、一段高く設けられた床の間は、周囲とは異なる特別な空気を漂わせ、そこにいるだけで自然と背筋が伸び、心が穏やかになるのを感じることができるでしょう。結婚式という人生の門出を祝う厳粛な場に、床の間が存在することで、その場が持つ厳かな雰囲気はさらに高まり、格調高い式を挙げたいと願う二人にとって、これ以上ない舞台となるでしょう。 床の間の壁には、掛軸が掛けられ、その下に季節の花が活けられます。日本ならではの侘び寂びの世界観が表現された空間は、写真に美しく残るだけでなく、参列者の記憶にも深く刻まれることでしょう。また、床の間は和装の花嫁との相性が抜群です。白無垢や色鮮やかな打掛を身にまとった花嫁が床の間に立つ姿は、日本の伝統美を体現したかのような美しさです。床の間を背景に、思い出に残る一枚を写真に残してみてはいかがでしょうか。