結婚式を彩る「華燭の典」の意味とは?
- 華燭の典の由来結婚式のことを「華燭の典」と呼びますが、一体なぜ「華燭の典」と呼ぶようになったのでしょうか? その答えは、遠い昔の中国にあります。中国では、樺(かば)の木の皮を燃やして灯りをともしていました。樺の木の皮は油脂分を多く含んでいるため、長時間燃え続け、その灯りは力強く、そして美しいものでした。 この樺の木の灯火のことを「華燭」と呼び、婚礼の儀式で用いられていました。 当時の人々は、婚礼は家と家が繋がり、新しい命が誕生する喜びに満ちた儀式だと考えていました。そのため、 結婚式は、華やかで、そしてその家の未来を明るく照らすようにと願いを込めて、華燭を灯したのです。また、樺の木の灯火は途中で消えることが少なく、縁起が良いとされていました。そのため、華燭は婚礼と結びつけられ、いつしか結婚式のことを「華燭の典」と呼ぶようになったのです。 現代では、樺の木の灯火が使われることは少なくなりましたが、「華燭の典」という言葉は、結婚式そのものを表す言葉として、今もなお大切に受け継がれています。