結婚を祝うお酒、決め酒とは?
結婚が決まり、喜びも束の間、結婚の準備には両家の顔合わせや結納など、多くの段階があり、これから始まる新しい章に期待と不安が入り混じる方も多いのではないでしょうか。
そんな中、古くから伝わる日本の風習のひとつに「決め酒」というものがあります。これは、結婚が正式に決まったことを祝い、両家の親族や仲人が集まり、お酒を酌み交わすという儀式です。
かつては、結婚の約束を取り付ける際に、男性側が女性側の家に酒を持参し、結婚の許しを得るための儀式として行われていました。現代では、結納に代わる簡略化された儀式として、あるいは顔合わせの席で、両家の親睦を深める意味で行われることが多いようです。
「決め酒」の儀式では、一般的に日本酒が用いられます。日本酒は、米と水という日本の自然の恵みから生まれるお酒であり、古来より神聖なものとされてきました。
「決め酒」は、単なるお酒の席ではなく、両家の結びつきを祝うとともに、これから始まる新しい家族の繁栄を祈願する、大切な意味を持つ儀式なのです。