箸取りの儀

披露宴

夫婦の契び: 箸取りの儀の深い意味

- 箸取りの儀とは 箸取りの儀は、日本の結婚式において古くから伝わる伝統的な儀式のひとつです。 結婚式は、二人の愛を誓い、新しい家族としての出発を祝う特別な場ですが、その中でも箸取りの儀は、夫婦としての絆を深め、共に未来へ歩むことを象徴する美しい儀式です。 儀式では、新郎新婦が並んで立ち、夫婦として初めて箸を使います。 これは、「これから二人で食事を共にする」という夫婦の始まりを意味し、参列者へ二人の門出を力強く印象づけます。 儀式に用いられる箸は、縁起の良い紅白や、夫婦円満の象徴である鶴亀などの美しい装飾が施されていることが多く、祝いの場に華を添えます。 新郎新婦は、この特別な箸を使って、美しく盛り付けられた菓子を取り分け、参列者に振る舞います。 これは、これまで二人を支え、結婚式に駆けつけてくれた人々への感謝の気持ちを表すと同時に、これから始まる新しい生活への喜びを分かち合う温かい意味が込められています。 このように、箸取りの儀は、夫婦としてのスタートを切るにふさわしい、伝統と格式を感じさせる厳かながらも、心温まる儀式として、現代の結婚式でも受け継がれています。