結婚式で重要な儀式、玉串奉奠とは?
結婚式で「玉串奉奠(たまぐしほうてん)」という言葉を耳にしたことはありますか?これは、日本の伝統的な結婚式である神前式の中で、神様へ捧げものとして玉串を祭壇に奉納する儀式のことを指します。厳粛な雰囲気の中、新郎新婦が夫婦として永遠の誓いを立てる、非常に重要な儀式の一つです。
玉串とは、榊(さかき)などの常緑樹の枝に、紙垂(しで)や木綿(ゆう)を飾り付けたものです。古来より、常緑樹は生命力の象徴、紙垂や木綿は神聖さを表すものとされてきました。この玉串に、二人の結婚の誓いと、末永く幸せに過ごしたいという願いが込められているのです。
結婚式では、神職の方の案内に従って、新郎新婦が順番に玉串を捧げていきます。まず、玉串を受け取ったら、軽く会釈をしてから祭壇に進みます。そして、玉串の根元を時計回りに回転させて、葉先を神様に向けて祭壇に捧げます。その後、深く二拝し、柏手を二度打ってから、深く一拝します。
玉串奉奠は、単なる儀式ではなく、神様の前で夫婦の絆を誓い、永遠の幸せを祈る神聖な儀式です。結婚式に参加する際には、その意味を理解し、厳粛な気持ちで見守るようにしましょう。