結婚のしきたり~結納品の9品目とは?~
結婚が決まると、両家の間で結納を交わす儀式が行われます。結納とは、婚約成立の証として、男性側から女性側へ結納品を贈る、日本古来の美しい伝統的な儀式です。
結納品の数には、古くから縁起を担ぐ意味が込められており、奇数とされています。これは、奇数が「陽の数」であり、めでたい数とされているためです。逆に偶数は「陰の数」とされ、割り切れることから縁起が悪いと考えられてきました。そのため、結納品は、9品目、7品目、5品目など、必ず奇数で贈られます。
一般的に、結納品の数は地域や家風によって異なりますが、最も正式とされているのは9品です。9品には、夫婦の未来が末永く続くようにとの願いが込められています。7品は、簡略化された形式で、最近では最も選ばれることが多い品数です。5品は、さらに簡略化された形式となります。
このように、結納品の品数には、夫婦の幸せを願う気持ちが込められています。どちらの品数を選んだとしても、両家の間でよく相談し、納得のいく形で行うことが大切です。