結婚準備の基礎知識:小袖料とは?
結婚が決まり、両家の親族が顔を合わせる結納の席。そこで男性側から女性側へ贈られるお金のことを「小袖料」と言います。
かつては、花嫁が嫁ぐ際に必要となる着物や帯、婚礼道具などを揃えるために贈られていました。 花嫁衣装の中でも、特に重要な着物である「小袖」を仕立てるための費用という意味合いが込められていたため、「小袖料」と呼ばれるようになったと言われています。
時代が変わり、着物や婚礼道具を自身で購入することが増えた現代でも、小袖料を贈るという風習は残っています。
現在では、小袖料は花嫁の新しい生活への準備資金として、あるいは、結婚式の費用の一部として使われることが多いようです。 また、地域や家によっては、小袖料を贈らずに、新生活に必要な家具や家電製品などを贈る場合もあるようです。
このように、時代の流れとともにその使われ方は変化しつつありますが、小袖料は結婚に対する男性側の決意と、花嫁とその家族に対する感謝の気持ちを表すものとして、今もなお大切な伝統として受け継がれています。