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結婚祝いには紅白饅頭? 上用饅頭の由来と意味

お祝いの席でよく目にする、紅白に彩られた可愛らしい饅頭。私達には馴染み深いものですが、正式には「上用饅頭」と呼ばれる、日本の伝統的な和菓子の一つです。 淡いピンクと白の愛らしい見た目は、おめでたい席に華を添え、古くからハレの日に欠かせないものとして親しまれてきました。 上用饅頭は、その名の通り「上用粉」という高級な米粉を用いて作られます。きめ細かく滑らかな口触りは、上用粉を使うことで生まれるものです。 紅白饅頭が慶事に用いられるようになった由来は、平安時代にまで遡るとされています。当時の宮中では、中国から伝わった赤い米と白い米を蒸したものを、神様にお供えしていました。 この紅白の餅が、後の紅白饅頭のルーツになったと言われています。紅白の色には、それぞれ特別な意味が込められています。赤は「魔除け」、白は「清浄」を表し、二つの色が組み合わさることで、縁起の良いものとされています。 結婚や結納などの人生の門出を祝う席で、上用饅頭は、二人の未来が明るく幸せなものになるよう願いを込めて贈られます。 上用饅頭の由来や意味を知ることで、単なるお菓子としてではなく、特別な想いの込められた贈り物として、その味わいはより一層深く、心に響くものとなるでしょう。