結婚式で目にする「三方」:その意味と使い方
神前結婚式では、神様にお供え物をして、二人の結婚を祝っていただきます。その際に、お供え物を載せるのに欠かせないのが「三方」と呼ばれる台です。
三方は、ひのきなどの白木で作られた四角い台で、お盆のような「折敷」とその下に直方体の「台座」が組み合わさってできています。この台座部分に三方向に穴が開いていることが、「三方」という名前の由来となっています。
三方に開けられた三つの穴は、それぞれ意味を持っています。一つは「天」を表し、神様の世界と繋がる道とされています。もう一つは「人」を表し、私たち人間の世界を表しています。そして最後の穴は「地」を表し、先祖や自然との繋がりを表しています。
このように、三方は神様と人と自然をつなぐ大切な役割を担っているのです。神前結婚式では、三方に載せたお供え物をとおして、神様に感謝の気持ちを伝え、二人の未来を祝福していただきます。