セレモニーケーキって?
結婚式といえば、純白のウェディングドレスに身を包んだ花嫁と、凛々しいタキシード姿の花婿が永遠の愛を誓い合う、人生最良の日。華やかな披露宴のクライマックスを飾る演出の一つに、ケーキ入刀があります。二人で仲良くナイフを入れるその瞬間は、ゲストにとってもシャッターチャンスです。
ケーキ入刀に欠かせないのが、美しくデコレーションされたウェディングケーキですが、実は、あの高くそびえ立つケーキには「セレモニーケーキ」という種類があるのをご存知でしょうか?
セレモニーケーキは、その名の通り、ケーキ入刀というセレモニーを最高に美しく演出するために作られた特別なケーキです。一般的に、新郎新婦がゲストの前で入刀し、写真撮影を行うことを目的としているため、見栄えの良さが重視されます。そのため、本物のケーキではなく、イミテーションケーキが使われることが多くあります。
イミテーションケーキは、主に食用ではない素材で作られており、高さやデザインの自由度が高い点が特徴です。そのため、会場の雰囲気や二人の希望に合わせて、世界に一つだけのオリジナルケーキを作ることができます。また、生ケーキではないため、ケーキの崩落や食中毒のリスクを心配する必要がないというメリットもあります。
一方で、ゲストに振る舞うために、別に用意された本物のケーキを「カットケーキ」と呼びます。こちらは、新郎新婦がケーキ入刀を行った後、厨房で切り分けられ、ゲストに振る舞われます。
このように、ウェディングケーキには、ゲストの目を楽しませるためのセレモニーケーキと、ゲストに幸せのおすそ分けをするためのカットケーキの二種類があります。どちらも、結婚式という特別な日を彩る大切な要素と言えるでしょう。