ジューンブライド:6月の花嫁に幸運を
「ジューンブライド」という言葉、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。6月に結婚する花嫁を指す言葉ですが、実は古代ローマの時代にまで遡る言い伝えに由来しています。当時のローマ神話において、6月は結婚や出産を司る女神ユノに捧げられた月でした。ユノは、女性の守護神として広く信仰を集めており、人々はユノの力が最も強まるとされる6月に結婚することで、その加護を受け、幸せな結婚生活を送ることができると信じていました。
ユノは、ギリシャ神話における最高位の女神ゼウスの妻であるヘラと同一視されています。ヘラは、結婚や夫婦の愛の象徴とされており、そのヘラと同一視されるユノもまた、結婚生活の守護神として、永遠の愛や夫婦の繁栄を約束してくれる存在と考えられていたのです。
このように、ジューンブライドは、古代ローマ時代から続くユノの伝説と深く結びついています。そして、ユノの加護によって幸せな結婚生活が約束されると信じられたことから、ジューンブライドは、「6月に結婚する花嫁は幸せになれる」という言い伝えとして、現代まで受け継がれているのです。