コード刺繍

衣装

ウェディングドレスを彩る繊細な輝き:コード刺繍の魅力

- コード刺繍とはコード刺繍は、細く加工された紐状の素材を生地に縫い付けて模様を描く、繊細で美しい刺繍技法です。この紐状の素材は「コード」と呼ばれ、光沢の美しい絹糸や金属糸、時には細く裁断した布地などが用いられます。コード刺繍は、糸だけで模様を描く一般的な刺繍とは異なり、コードを生地の上に置き、別の糸で縫い止めていくことで模様を作り上げていきます。そのため、仕上がりに糸の太さや素材感による独特の凹凸が生まれ、まるで模様が浮き上がっているかのような立体感を表現できることが最大の特徴です。 コード刺繍は、その華やかで高級感のある仕上がりから、古くからヨーロッパの貴族社会で愛されてきました。特に、ドレスやタペストリー、クッションなど、室内装飾品に多く用いられてきました。現代では、ウェディングドレスやイブニングドレスなどの装飾にもコード刺繍が施されることが多く、その繊細な輝きが特別な日を彩ります。また、コード刺繍は平面的な刺繍に比べて、比較的短時間で立体的な表現ができることも魅力の一つです。そのため、ブローチやバッグなどの小物類にも取り入れやすく、近年はアクセサリーやファッションアイテムのアクセントとしても人気が高まっています。