ウェディングドレスとクチュリエ
- クチュリエとは
クチュリエとは、フランス語で「裁縫師」を意味する言葉ですが、街の仕立て屋さんのことを指すのではありません。パリの高級注文服、オートクチュールの世界において、デザインから製作までを統括する、いわば最高責任者のことを指します。
彼らは、流行を追うだけのデザイナーとは一線を画します。顧客一人ひとりの体型や要望を細かく聞き取り、世界でたった一つのドレスを仕立て上げるのです。その年の流行や社会情勢などを考慮しながら、生地の選定、装飾、縫製に至るまで、全ての工程に彼らの美意識と技術が息づいています。
クチュリエは、単なる服作り職人ではなく、ファッション業界の芸術家とも言える存在です。彼らの手掛けるドレスは、時に美術館に展示されることもあり、時代を超えて多くの人々を魅了し続けています。