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ウェディングのガーターとは?知っておきたい由来と演出!

- ガーターの歴史ガーターの歴史は古く、14世紀頃まで遡ると言われています。 当時はまだ、現在のストッキングの素材として主流のナイロンは発明されていませんでした。人々は絹や麻など、なめらかで滑りやすい素材で作られた丈の長い靴下を履いていました。しかし、これらの素材で作られた靴下は、歩いているうちに次第にずり落ちてきてしまうことが悩みでした。そこで、人々は紐やリボンを使って、靴下の上から太もも部分をきゅっと縛り、ずり落ちないように工夫しました。これがガーターの始まりと言われています。その後、19世紀に入り、ストッキングが発明されると、ガーターは実用的な役割から、装飾的な意味合いを持つようになります。 レースや刺繍などで美しく飾られたガーターは、女性たちの間で大変な人気となりました。繊細なレースや華やかな刺繍が施されたガーターは、衣服の下に隠れていても、女性たちに特別な高揚感と自信を与えてくれる、特別なアイテムとなったのです。現在では、ガーターは結婚式で花嫁が身につけるアイテムの一つとして、広く知られています。これは、ヨーロッパにおいて、「花嫁の身につけたものを分けると、幸せのおすそ分けにあずかれる」という言い伝えに由来しています。 花嫁は、結婚式の後、このガーターを未婚の女性ゲストに投げ渡し、受け取った女性は次に結婚できる幸運が訪れるとされています。このように、ガーターは長い歴史の中で、実用的な道具から、ファッションアイテム、そして結婚式における幸せの象徴へと、その役割を変えながら、現代まで受け継がれてきました。