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結婚式のシンボル!トップケーキの魅力に迫る

結婚式でゲストの目を引く、華やかなウェディングケーキ。その中でも、一番上の小さなケーキは「トップケーキ」と呼ばれ、特別な意味を持っていることをご存知でしょうか? トップケーキは、イギリス発祥の三段重ねのウェディングケーキの最上部に位置します。その由来は古く、結婚式を祝いに集まった人々の幸せや、新しい家族の繁栄を願う気持ちが込められています。 伝統的には、時間をかけて熟成させたドライフルーツをふんだんに使った、ずっしりとしたフルーツケーキが選ばれます。しっとりとした生地と芳醇な香りが特徴で、長い時間をかけて熟成させることで、さらに深い味わいを楽しむことができます。 三段重ねのケーキ全体は、真っ白なマジパンで覆われ、その上に職人の技が光る繊細な砂糖細工が施されます。純白のドレスをまとった花嫁を思わせる、気品あふれる姿です。砂糖細工のデザインは、二人の希望や結婚式のテーマに合わせて自由に選ぶことができ、世界にたった一つのオリジナルケーキを作り出すことができます。
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ウェディングケーキの伝統:ミドルケーキとは?

結婚式に欠かせないウェディングケーキ。イギリス式の華やかなウェディングケーキは、三段重ねの構成が一般的です。上から順に、トップケーキ、ミドルケーキ、ボトムケーキと呼び分けられ、それぞれの段に大きさや役割の違いがあります。 一番上のトップケーキは、最も小さく、新郎新婦ふたりのために用意された特別なケーキです。結婚式のあとは、切り分けずにそのまま保存するのが伝統的な習わしです。かつては、結婚式の1年後もしくは最初の子供の誕生を祝う際に食べられていました。そのため、長期保存に適したフルーツケーキが使われることが多く、近年では砂糖で覆われたシュガーケーキなども人気です。 真ん中のミドルケーキは、三段の中で最も大きく、結婚式に招待したゲストに振る舞うためのケーキです。ゲストの人数に合わせて大きさや段数を調整することもあります。 一番下のボトムケーキは、実は結婚式では食べられないケーキです。結婚式に招待できなかった人や、来られなかった人のために用意され、切り分けて後日配られます。 このように、イギリス式のウェディングケーキは、それぞれの段に込められた意味や役割を理解することで、結婚式がより一層特別なものになるでしょう。
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ウェディングケーキの土台「ベースケーキ」

イギリスの伝統的なウェディングケーキといえば、三段に重なった豪華なケーキを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。この格式高い三段ケーキは、単なるデザートではなく、結婚式という特別な日にふさわしい象徴的な意味合いを持っています。 一番下の段、土台部分を「ベースケーキ」と呼びますが、実はこのベースケーキには、結婚式後も新郎新婦の未来を明るく照らすための素敵な伝統が秘められています。 イギリスでは、ベースケーキは結婚式当日には食べずに、切り分けて冷凍保存するという習慣があります。そして、結婚1周年記念日や、最初の赤ちゃんが生まれた時など、人生の特別な節目に再び味わうことで、結婚式当日の幸せな気持ちを思い出し、未来へと繋いでいくのです。 このように、イギリスのウェディングケーキのベースケーキは、単なるケーキの一部ではなく、夫婦の絆と未来への希望を象徴する大切な存在として、古くから受け継がれているのです。
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英国の伝統!ウエディングケーキを解説

結婚式に欠かせないものとして、美しくデコレーションされたウエディングケーキがあります。その起源は古く、古代ローマ時代にまでさかのぼると言われています。しかし、当時のケーキは現在のような華やかなものではなく、小麦や大麦、果物を使い、素朴な形で焼き上げられていました。結婚式では、このケーキを新郎新婦の頭上で砕くという儀式が行われていました。これは、穀物に宿る神聖な力によって、二人の未来に豊かな実りをもたらし、子孫繁栄を願うという意味が込められていたと言われています。 時代が進むにつれて、ウエディングケーキも変化を遂げていきます。中世に入ると、ビスケットやスコーンのようなものが作られるようになり、結婚式で振る舞われるようになりました。特に裕福な人々の間では、ビスケットやスコーンを高く積み上げたものが登場し、現在のウエディングケーキの原型のようなものが作られるようになりました。そして、17世紀、イギリスにおいて初めて砂糖を使った豪華なウエディングケーキが登場します。この頃から、現在のウエディングケーキに近い、美しくデコレーションされたスタイルが確立されていったのです。