結納の品「寿留女」の意味
- 結納の品「寿留女」とは
「寿留女(するめ)」は、結婚が決まった男女の家同士が親睦を深める儀式である結納の際に、男性側から女性側へ贈られる結納品のひとつです。
「寿留女」と書いて「するめ」と読みます。
これは、普段私たちが食卓で目にしたり、お酒のおつまみとして口にしたりする、あの「するめ」のことです。
では、なぜ日持ちのする乾物であるするめが、結婚式前の大切な儀式である結納の場で贈られるのでしょうか?
その理由は、するめが持つ縁起の良さからきています。
するめは、イカを原料として作られます。
イカは、海の中でたくさんの卵を産むことから、子孫繁栄の象徴とされてきました。
また、するめは噛めば噛むほど味がでることから、「夫婦の仲が長く続くように」という願いも込められています。
このように、「寿留女」には、日本の伝統的な価値観と、夫婦の未来に対する願いが込められているのです。