結婚式での「お開き」の意味とは?

結婚式での「お開き」の意味とは?

ウェディングの質問

先生、「お開き」って、結婚式が終わることですよね? どうして「終わる」って言っちゃいけないんですか?

ウェディング専門家

いい質問ですね! 結婚式は、二人の新しい門出をお祝いするめでたい席だから、「終わる」という言葉は縁起が悪いとされているんです。まるで、そこで関係が途切れてしまうみたいに聞こえるでしょう?

ウェディングの質問

なるほど!だから、「お開き」という言葉を使うのですね。何かおめでたい感じがします!

ウェディング専門家

その通り!「お開き」は「喜びを広く開く」という意味もあるんですよ。結婚式が終わっても、二人の未来や、周りの人々との縁が続いていくようにという願いが込められているんです。

お開きとは。

結婚式や披露宴の終わりを伝えるとき、「終わる」や「帰る」といった言葉は縁起が悪いとされています。そのため、これらの言葉の代わりに「お開き」という言葉が使われます。また、「お開き」は「お披楽喜」と書くこともあります。

結婚式の締めくくりを表す「お開き」

結婚式の締めくくりを表す「お開き」

結婚式や披露宴の最後には、司会者の方の「お開き」という言葉が、式典の幕引きを告げます。
「お開き」は、結婚式の締めくくりを意味する言葉で、ゲストの皆様が会場を後にする合図となります。

日常生活ではあまり耳にする機会が少ない「お開き」という言葉ですが、結婚式や披露宴といった格式高い場においては、長年使われてきた伝統的な表現です。

「開く」という言葉の前に丁寧さを表す「お」を付け、さらに「開く」を敬語で表現した「開き」を組み合わせることで、ゲストへの配慮と敬意を込めた、丁寧で美しい締めくくりの言葉となっています。

「お開き」という言葉には、喜びと祝福に満ちた時間が終わりを迎える寂しさ、そして、新しい章へと進む二人への期待が込められています。

結婚式の結びには、参列者一同が新郎新婦の未来を祝福し、会場を後にします。
「お開き」は、単なる式の終了を告げるだけでなく、参列者全員で分かち合った感動的な時間の余韻を残し、新しい門出を祝う象徴的な言葉と言えるでしょう。

言葉 意味・役割
お開き
  • 結婚式の締めくくりを意味する言葉
  • ゲストが会場を後にする合図
  • ゲストへの配慮と敬意を込めた、丁寧で美しい締めくくりの言葉
  • 喜びと祝福に満ちた時間が終わりを迎える寂しさ、そして、新しい章へと進む二人への期待が込められた言葉
  • 参列者全員で分かち合った感動的な時間の余韻を残し、新しい門出を祝う象徴的な言葉

「お開き」の由来と意味

「お開き」の由来と意味

結婚式の締めくくりに耳にする「お開き」。
普段はあまり耳慣れない言葉ですが、一体どのような意味が込められているのでしょうか。

「開き」という言葉は、「開くこと」「開いた状態」を意味します。
この言葉が結婚式や披露宴の最後を締めくくる言葉として使われるようになったのには、深い理由があります。

楽しい時間はあっという間に過ぎ、ゲストはそれぞれの家に帰路につきます。
その様子を、楽しかった宴の場となっていた会場の扉が閉じていく様子に重ね合わせ、「お開き」という言葉で表現したのです。

また、「開き」に「お」をつけることで、より丁寧で上品なニュアンスが加わります。
これは、人生の門出となる晴れやかな場にふさわしい、美しく格調高い言葉遣いと言えるでしょう。

このように、「お開き」という言葉には、単なる「終わり」という意味以上のものが込められています。
そこには、ゲストへの感謝の気持ちや、新しい門出を祝う気持ちなどが込められているのです。

言葉 意味
開き 開くこと、開いた状態
お開き
  • 宴席の終了を意味する
  • ゲストへの感謝、新しい門出を祝う気持ちが込められている
  • 「お」をつけることで丁寧で上品なニュアンスになる

なぜ「終わり」ではなく「お開き」なのか?

なぜ「終わり」ではなく「お開き」なのか?

結婚式は、二人の新しい門出を祝う、人生で最もおめでたい晴れの場です。そのため、言葉遣い一つにも細やかな配慮が求められます。特に、「繰り返し」や「切れる」といった言葉を連想させる表現は、再婚をイメージさせてしまうためタブーとされています。例えば、式が終わることを「終わり」と表現するのではなく、「お開き」という言葉が使われます。これは、「終わり」という言葉が、物事の終焉を連想させるのに対し、「お開き」は、新たな章の始まりを予感させる、前向きな響きを持っているからです。

また、ゲストが会場を後にする際も、「帰る」という言葉は避け、「お送りする」といった表現を用いるのが一般的です。これは、「帰る」という言葉が、家路を急ぐような印象を与え、せっかくの祝いの場に水を差してしまう可能性があるからです。反対に、「お送りする」は、ゲストへの感謝と敬意を込めた、丁寧な表現です。このように、結婚式では、ネガティブな意味合いを含む言葉ではなく、縁起の良い、ポジティブな言葉を選ぶことが重要です。言葉遣い一つひとつに、新郎新婦の末永いお幸せを願う、日本の美しい心遣いが表れていると言えるでしょう。

避けるべき言葉 使うべき言葉 理由
終わり お開き 「終わり」は終焉を連想させるため、新たな章の始まりを予感させる「お開き」を用いる。
帰る お送りする 「帰る」は家路を急ぐ印象を与えるため、感謝と敬意を込めた「お送りする」を用いる。

「お開き」の表記と使い方

「お開き」の表記と使い方

結婚式の締めくくりに耳にする「お開き」。普段何気なく使っている言葉ですが、いざ漢字で書こうとすると迷ってしまう方も多いのではないでしょうか? 一般的にはひらがなで表記されますが、「お披楽喜」と漢字で表すこともできます。この「披楽喜」という言葉には、それぞれ深い意味が込められています。「披」は「広く知らせる」、「楽」は「楽しい」、「喜」は「めでたい」という意味を持ちます。結婚という喜ばしい出来事を広く知らせるという意味合いから、「お披楽喜」は結婚式というおめでたい席にふさわしい表現として古くから使われてきました。現在でも、結婚式の招待状や席次表など、特に格式張った印象を与えたい正式な文書では、漢字で「お披楽喜」と表記されることが一般的です。一方で、親しい間柄への手紙やメールなどでは、ひらがなで「お開き」と書くことがほとんどです。場面や用途に応じて使い分けることで、より一層気持ちが伝わるでしょう。

言葉 意味 表記の場面
お披楽喜 「披」は「広く知らせる」、「楽」は「楽しい」、「喜」は「めでたい」という意味
結婚という喜ばしい出来事を広く知らせるという意味合い
結婚式、招待状、席次表など
格式張った印象を与えたい正式な文書
お開き 親しい間柄への手紙やメールなど

「お開き」で締めくくる結婚式

「お開き」で締めくくる結婚式

結婚式という特別な一日は、たくさんの笑顔と感動に包まれ、あっという間に過ぎ去っていきます。そして、その日の締めくくりに、新郎新婦からゲストへ贈られる言葉が「お開き」です。

「お開き」という言葉には、単に式が終わるという意味だけでなく、この日を共に過ごした感謝の気持ちと、ゲストへの温かい配慮が込められています。

賑やかだった会場の雰囲気が穏やかに変わり、ゲスト一人ひとりの顔を見渡しながら、感謝の気持ちを込めて「お開き」と告げる姿は、新郎新婦の未来を明るく照らしているかのようです。

永遠に続く物語の始まりの一日を締めくくる「お開き」という言葉は、新郎新婦とゲストの心を繋ぎ、いつまでも記憶に残る結婚式を演出してくれるでしょう。

結婚式における「お開き」の意味合い
単なる式の終了を意味するのではなく、
– 共に過ごした一日への感謝の気持ち
– ゲストへの温かい配慮
が込められている
「お開き」の一言は、
– 新郎新婦とゲストの心を繋ぐ
– いつまでも記憶に残る結婚式を演出する