英国の伝統!ウエディングケーキを解説

英国の伝統!ウエディングケーキを解説

ウェディングの質問

先生、「ウエディングケーキ イギリス式」ってどんなケーキか教えてください。

ウェディング専門家

うん。「ウエディングケーキ イギリス式」はね、イギリスの伝統的な結婚式で食べられるケーキのことだよ。長い時間かけて作った特別なフルーツケーキなんだ。

ウェディングの質問

へえー!どんな風に特別なんですか?

ウェディング専門家

果物を何ヶ月もかけてお酒に漬けて熟成させるんだよ。そして、焼き上げたケーキに砂糖やマジパンで飾り付けるんだ。とても手間暇かけて作られているんだよ。

ウエディングケーキイギリス式とは。

「ウエディングケーキイギリス式」は、イギリスの結婚式でよく見られるケーキのことです。イギリスの伝統的なフルーツケーキに、砂糖で作った飾りつけを施したものです。このフルーツケーキは、数ヶ月もの間、果物を砂糖に漬け込んで熟成させてから焼いたもので、たくさんの果物が入っています。その上に、マジパンと砂糖ペーストを被せて、さらに砂糖細工で美しく飾り付けます。砂糖菓子作りの教室では、このケーキの作り方を教えてくれるところもあり、自分の結婚式のために手作りする人もいます。

ウエディングケーキの起源

ウエディングケーキの起源

結婚式に欠かせないものとして、美しくデコレーションされたウエディングケーキがあります。その起源は古く、古代ローマ時代にまでさかのぼると言われています。しかし、当時のケーキは現在のような華やかなものではなく、小麦や大麦、果物を使い、素朴な形で焼き上げられていました。結婚式では、このケーキを新郎新婦の頭上で砕くという儀式が行われていました。これは、穀物に宿る神聖な力によって、二人の未来に豊かな実りをもたらし、子孫繁栄を願うという意味が込められていたと言われています。
時代が進むにつれて、ウエディングケーキも変化を遂げていきます。中世に入ると、ビスケットやスコーンのようなものが作られるようになり、結婚式で振る舞われるようになりました。特に裕福な人々の間では、ビスケットやスコーンを高く積み上げたものが登場し、現在のウエディングケーキの原型のようなものが作られるようになりました。そして、17世紀、イギリスにおいて初めて砂糖を使った豪華なウエディングケーキが登場します。この頃から、現在のウエディングケーキに近い、美しくデコレーションされたスタイルが確立されていったのです。

時代 ウエディングケーキの特徴 儀式・意味
古代ローマ時代 小麦、大麦、果物を使い、素朴な形で焼き上げたケーキ 新郎新婦の頭上でケーキを砕く
意味: 穀物に宿る神聖な力によって、二人の未来に豊かな実りをもたらし、子孫繁栄を願う
中世 ビスケットやスコーンが登場
裕福な人々の間では、ビスケットやスコーンを高く積み上げたものが登場
17世紀 (イギリス) 初めて砂糖を使った豪華なウエディングケーキが登場
現在のウエディングケーキに近い、美しくデコレーションされたスタイルが確立

イギリス式の特徴

イギリス式の特徴

イギリス式のウェディングケーキといえば、その格式高いイメージから伝統的なものと思われがちですが、大きく分けて二つの種類があります。

一つ目は、古くから伝わるフルーツケーキにマジパンとシュガーペーストで装飾を施したものです。数ヶ月間かけてじっくりと漬け込んだドライフルーツやナッツがふんだんに使われており、ずっしりとした重みが特徴です。しっとりとした生地に、芳醇なフルーツとナッツの香りが口いっぱいに広がり、長い時間をかけて熟成された深い味わいが楽しめます。

二つ目は、現代的なシュガーデコレーションを施したケーキです。ふわふわのスポンジケーキに、バタークリームやクリームチーズなどをサンドし、マジパンやシュガーペーストを使って美しく飾り付けます。最近の技術の進歩により、花やリボンはもちろん、人物や建物など、実に様々なモチーフを繊細に表現することが可能です。

どちらのタイプのケーキも、新郎新婦の希望に合わせて、色や形、デザインなどを自由に選ぶことができます。伝統と格式を重んじるイギリス式の結婚式においても、ケーキは時代の流れと共に変化し続けています。

種類 特徴 装飾
伝統的なフルーツケーキ ・古くからの伝統
・ドライフルーツとナッツをたっぷり使用
・ずっしりとした重み
しっとりとした生地に、芳醇なフルーツとナッツの香り マジパンとシュガーペースト
現代的なシュガーデコレーションケーキ ・ふわふわのスポンジケーキ
・現代的な技術で装飾
バタークリームやクリームチーズなど マジパンやシュガーペーストで、花やリボン、人物や建物など様々なモチーフを表現

伝統的なフルーツケーキの中身

伝統的なフルーツケーキの中身

結婚式といえば、純白のウェディングドレスに華やかな生クリームのケーキを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。しかし、イギリスの伝統的な結婚式では、中身がフルーツケーキという、一風変わったウェディングケーキが登場します。
日本のクリスマスケーキにもフルーツケーキはありますが、イギリスの伝統的なフルーツケーキは全くの別物。軽く洋酒で香りづけをしたものではなく、ブランデーやラム酒に数ヶ月も漬け込んだドライフルーツとナッツが、ぎっしりと詰まったずっしりとしたケーキなのです。
このずっしりとした重みに込められているのは、「ずっしりとした幸せ」という意味だけではありません。かつて、冷蔵庫のない時代には、長期保存できるという点も大きな魅力でした。結婚式の後、出席できなかった人々にも配ったり、夫婦の門出を祝う意味を込めて、最初の結婚記念日に食べたりと、長く幸せを分かち合うことができるケーキとして、愛されてきたのです。

項目 内容
種類 フルーツケーキ
特徴 ・ブランデーやラム酒に数ヶ月漬け込んだドライフルーツとナッツがぎっしり詰まっている
・ずっしりとした重みがある
重みの意味 ずっしりとした幸せ
その他 ・長期保存が可能
・結婚式後、出席できなかった人にも配る
・最初の結婚記念日に食べる

マジパンとシュガーペーストの役割

マジパンとシュガーペーストの役割

結婚式や特別な日に華を添えるイギリス式のウエディングケーキ。その美しさの秘密は、マジパンとシュガーペーストという二つの素材にあります。どちらも砂糖をベースにしたお菓子作りには欠かせない材料ですが、それぞれ異なる役割を担っています。

マジパンは、アーモンドを粉末状にしたものと砂糖を練り合わせたものです。しっとりとした質感と上品な甘さが特徴で、フルーツケーキに薄く伸ばして覆うように使われます。 このマジパンの層は、フルーツケーキに含まれる水分が蒸発するのを防ぎ、ケーキをしっとり保つ役割を果たします。 また、その後のデコレーションに欠かせないシュガーペーストを綺麗に仕上げるための土台にもなります。

一方、シュガーペーストは、砂糖に卵白やゼラチンなどを加えて練り上げたものです。マジパンよりも柔軟で滑らかという特徴があり、マジパンで覆われたケーキの上から全体を包み込むように被せられます。真っ白でなめらかなシュガーペーストは、まるでキャンバスのように、職人の繊細な技術によって可憐なレース模様や華やかな花々など、芸術的な装飾が施されます。

こうして、マジパンとシュガーペーストが織りなす見事な調和によって、イギリス式のウエディングケーキは、その豪華な外観と美味しさを兼ね備えているのです。

素材 特徴 役割
マジパン ・アーモンドと砂糖を練り合わせたもの
・しっとりとした食感と上品な甘さ
・フルーツケーキに薄く伸ばして覆う
・ケーキの水分蒸発を防ぎ、しっとり保つ
・シュガーペーストの土台
シュガーペースト ・砂糖に卵白やゼラチンなどを加えて練り上げたもの
・マジパンより柔軟で滑らか
・真っ白でなめらか
・マジパンで覆われたケーキの上から全体を包み込む
・レース模様や花などの装飾を施す

手作りに挑戦

手作りに挑戦

結婚式は、人生の晴れ舞台。準備にも熱が入り、細部にまでこだわりたいと考える人も多いでしょう。そんな中、近年人気を集めているのが、世界に一つだけのオリジナルウエディングケーキを手作りするという選択です。

特に、砂糖細工で華やかな装飾を施すシュガークラフトは、その繊細な美しさで人気を博しています。本格的に技術を習得したいという人のために、専門の教室も数多く開かれています。もちろん、教室に通わずとも、基本的な技術をまとめた書籍やウェブサイトなども充実しており、独学で挑戦することも可能です。

手作りする場合、材料や道具を揃える手間はありますが、完成した時の喜びはひとしお。また、時間をかけて丁寧に作り上げる過程は、結婚に向けて二人の絆を深める、貴重な時間となるでしょう。世界に一つだけのオリジナルケーキで、最高に幸せな日を彩ってみてはいかがでしょうか。

メリット 詳細
オリジナル性 世界に一つだけのオリジナルウエディングケーキを作ることができる
達成感 完成した時の喜びはひとしお
絆を深める 時間をかけて丁寧に作り上げる過程は、結婚に向けて二人の絆を深める
学習手段 教室、書籍、ウェブサイト