結婚指輪や婚約指輪として不動の人気を誇るダイヤモンド。その魅力は何と言っても、美しく輝く輝きにあります。ダイヤモンドを選ぶ際、大きさやデザインも重要ですが、最も重視したいのはその輝きです。ダイヤモンドの輝きは、様々な要素が複雑に絡み合って生まれます。 ダイヤモンドの輝きを決める要素として、カット、クラリティなどが挙げられますが、中でも見逃せないのが「カラー」です。カラーとは、ダイヤモンドが本来持っている色のこと。ダイヤモンドは無色透明なものだと思われがちですが、天然のダイヤモンドは、生成過程で取り込まれた窒素やその他の鉱物の影響で、わずかに色がついているものがほとんどです。色の濃淡は、国際的に定められた評価基準に基づき、DカラーからZカラーまでの23段階で評価されます。Dカラーは完全に無色透明で、そこから黄色味が増すにつれて、E、F、Gとランクが下がっていきます。 無色透明に近いダイヤモンドは、光を効率よく反射するため、より強い輝きを放ちます。一方で、黄色味を帯びたダイヤモンドは、輝きが弱まり、本来の美しさを十分に発揮することができません。そのため、同じ大きさ、同じ品質のダイヤモンドであっても、カラーグレードによって価値が大きく変わってくるのです。特に、無色透明のDカラーダイヤモンドは、その希少性の高さから、他のカラーグレードと比べて非常に高価になります。