結婚の縁起物「友白髪」の意味と由来

結婚の縁起物「友白髪」の意味と由来

ウェディングの質問

先生、「友白髪」って結婚式の時に使う言葉って聞いたんですけど、どういう意味ですか?

ウェディング専門家

いい質問ね。「友白髪」は、結婚する二人の未来に対する願いが込められた言葉だよ。具体的には、夫婦がお互いに白髪が生えるまで、ずっと仲良く一緒にいられますようにっていう意味が込められているんだ。

ウェディングの質問

白髪が生えるまで一緒にいるって、なんだか素敵ですね!でも、なんで「友白髪」って言うんですか?

ウェディング専門家

昔は麻ひもを白髪に見立てて、結婚式で贈り合ったんだよ。そこから「友白髪」という言葉が生まれたと言われているんだ。

友白髪とは。

「友白髪」は結婚の儀式である結納で贈る縁起物のひとつです。漢字では「友白髪」の他に「友志良賀」「共白髪」と書くこともあります。夫婦がお互いに白髪が生えるほど長生きをして、いつまでも仲良く一緒にいられるようにという願いが込められています。白い髪の毛に見立てた麻紐を2本セットにしたものが使われます。西日本では、さらに長寿の象徴である高砂人形と一緒に贈ることもあります。

結納品の「友白髪」とは

結納品の「友白髪」とは

結婚が決まり、両家の間で結納の儀式が行われることになりましたね。結納には、お互いの家が心を込めて贈り物を用意します。それぞれの品には深い意味が込められていますが、中でも「友白髪」は、夫婦として共に白髪が生えるまでの長い年月を、仲睦まじく過ごせるようにと願いを込めた、古くから伝わる縁起物です。

「友白髪」とは、文字通り白髪を束ねたものですが、実際には白髪に似せて、白い絹糸や麻糸を束ねて作られます。これは、白髪が長寿の象徴とされていること、そして、白髪になるまでの長い年月を共に過ごす夫婦の絆を表しているからです。

「友白髪」は、結納品の中でも特に重要な「長熨斗(ながのし)」と呼ばれる目録に添えて贈られます。これは、目録を受け取った側が「友白髪」の意味する夫婦円満の願いを受け入れるという意味が込められています。

現代では、結納の儀式を簡略化したり、結納自体を行わないカップルも増えています。「友白髪」も、時代の流れと共に、その形を変えつつあります。例えば、白い糸の代わりに、ガラス細工や陶器でできた置物などを贈る場合もあります。

大切なのは、形ではなく、その贈り物に込められた「共に白髪が生えるまで、末永く幸せに」という願いです。これから新しい家庭を築く二人が、いつまでも仲睦まじく、幸せに過ごせるようにと、心からの祝福を込めて贈りたいですね。

項目 説明
友白髪とは 夫婦が共に白髪が生えるまでの長い年月を仲睦まじく過ごせるようにとの願いを込めた縁起物
– 白髪に似せて、白い絹糸や麻糸を束ねて作る
– 白髪は長寿の象徴であり、夫婦の絆を表す
贈り方 結納品の中でも特に重要な「長熨斗(ながのし)」と呼ばれる目録に添えて贈る
– 目録を受け取った側が「友白髪」の意味する夫婦円満の願いを受け入れるという意味が込められている
現代の友白髪 – 結納の簡略化や結納を行わないケースも増加
– 白い糸の代わりに、ガラス細工や陶器でできた置物を贈る場合もある
重要なのは 形ではなく、「共に白髪が生えるまで、末永く幸せに」という願い

共に白髪が生えるまで…込められた願い

共に白髪が生えるまで…込められた願い

結婚式の贈り物として選ばれる「友白髪」。その名の通り「共に白髪が生えるまで」という意味が込められており、長い年月を共に過ごしていけるようにという願いが込められています。 白髪は、長い年月を共に生きてきた夫婦の象徴として、古くから親しまれてきました。喜びも悲しみも分かち合い、共に人生を歩む夫婦の姿は、まさに「友白髪」という言葉がぴったりです。

結婚式という人生の門出を迎える二人にとって、「友白髪」の贈り物は、末永く幸せに過ごしてほしいという願いを込めた、これ以上ないほど心強い贈り物となるでしょう。 また、二人の門出を祝うと同時に、これから始まる新しい章を、共に支え合い、愛を育んでいくことへの激励の意味も込められています。

贈り物としてだけでなく、結婚式の装飾や引き出物として「友白髪」のモチーフを取り入れることもできます。二人の未来が、愛と笑顔に満ち溢れた、素晴らしいものであるようにと願いを込めて贈りましょう。

項目 説明
意味 共に白髪が生えるまで、長い年月を共に過ごしていけるようにという願いが込められている
由来 白髪は、長い年月を共に生きてきた夫婦の象徴
贈り物としての意味合い
  • 末永く幸せに過ごしてほしいという願い
  • 二人の門出を祝う
  • これから始まる新しい章を、共に支え合い、愛を育んでいくことへの激励
その他 結婚式の装飾や引き出物としても使用可能

麻ひもが白髪を表す

麻ひもが白髪を表す

結婚式の儀式の一つに「友白髪」というものがあります。これは、新郎新婦が共に白髪になるまで、つまり生涯連れ添うことを誓い合う儀式です。この「友白髪」の儀式で用いられるのが、文字通り白髪に見立てた麻ひもです。一対の麻ひもは、夫婦として共に生きていく二人を表しています。

なぜ麻ひもが使われているのでしょうか。それは、麻が古くから神聖な植物とされ、神事にも用いられてきたことに由来します。麻は、その丈夫さから、長寿や繁栄の象徴とされてきました。そのため、夫婦の長寿や円満を願う意味を込めて、麻ひもが用いられるようになったのです。

一対の麻ひもは、永遠に途切れることのない夫婦の絆を象徴しています。共に支え合い、長い年月を共に歩んでいく夫婦の姿が、そこに重ねられているのです。

なお、地域によっては、麻ひもの代わりに絹糸や綿糸を用いる場合もあります。素材は違っても、夫婦の永遠の絆を願う気持ちは変わりません。

儀式 内容 由来・意味
友白髪 新郎新婦が共に白髪になるまで、つまり生涯連れ添うことを誓い合う儀式
一対の麻ひもを用いる
  • 麻は神聖な植物として神事に用いられてきた
  • 麻の丈夫さから長寿や繁栄の象徴とされる
  • 夫婦の長寿や円満を願う意味を込めて麻ひもを用いる
  • 一対の麻ひもは永遠に途切れることのない夫婦の絆を象徴する

西日本では高砂人形とセットで贈る

西日本では高砂人形とセットで贈る

結婚式の贈り物として知られる「友白髪」。これは、新郎新婦の門出を祝し、いつまでも仲睦まじく、共に白髪が生えるまで幸せに過ごせるようにとの願いを込めて贈られます。

「友白髪」は、単独で贈られる場合もありますが、西日本では特に、高砂人形と一緒に贈られることが一般的です。高砂人形は、尉姥(じょうろう)と呼ばれる老夫婦の姿を模した人形です。能の演目「高砂」に登場するこの老夫婦は、相生の松の枝で夫婦の契りを固めたと伝えられており、夫婦円満や長寿の象徴として広く知られています。

「友白髪」と高砂人形、この二つを組み合わせることで、共に白髪が生えるまでという「友白髪」の象徴的な意味合いがより一層強まり、縁起の良い贈り物として大変喜ばれます。こうした組み合わせの贈り物は、古くからの伝統と願いが込められており、新郎新婦の人生にとって、忘れられない贈り物となることでしょう。

贈り物 説明 意味
友白髪 新郎新婦の門出を祝う贈り物 いつまでも仲睦まじく、共に白髪が生えるまで幸せに過ごせるようにとの願い
高砂人形 尉姥と呼ばれる老夫婦の姿を模した人形 夫婦円満や長寿の象徴
友白髪+高砂人形 西日本で特に一般的 「共に白髪が生えるまで」という「友白髪」の意味合いをより一層強調した縁起物

現代の結婚式における「友白髪」

現代の結婚式における「友白髪」

近年、結婚式のスタイルは多様化し、それに伴い、かつては一般的であった結納を簡略化するカップルも増えてきました。その影響もあってか、結納品の一つである「友白髪」を贈る習慣も、以前と比べると少なくなってきているようです。しかし、古くから夫婦の永遠の絆を象徴するものとして大切にされてきた「友白髪」は、時代の流れを超えて受け継いでいきたい、日本の美しい伝統文化の一つと言えるでしょう。

そもそも「友白髪」とは、白髪が生えるまで夫婦が共に白髪になるまで仲睦まじく、健やかに過ごせるようにとの願いを込めて、花嫁から花婿へ、または両家から贈られる、赤い糸と白い糸のセットのことを指します。

赤い糸は、古来より魔除けの意味を持つ色とされており、夫婦の生命や健康、そして幸せを末永く守ってくれるようにとの願いが込められています。一方、白い糸には、清らかさや神聖さの象徴として、夫婦の円満な未来を願う気持ちが込められています。

結納の機会に改めて「友白髪」の意味と由来を知ることで、結婚の意義や夫婦の絆について深く考えるきっかけになるのではないでしょうか。これから新しい生活を共に歩み始める二人にとって、「友白髪」は、先人たちから受け継がれてきた夫婦円満の秘訣を伝える、大切な贈り物になるはずです。

アイテム 意味 願い
友白髪 夫婦の永遠の絆の象徴 夫婦が共に白髪になるまで仲睦まじく、健やかに過ごせるように
赤い糸 魔除けの色 夫婦の生命や健康、そして幸せを末永く守る
白い糸 清らかさや神聖さの象徴 夫婦の円満な未来