婚約通知のマナー、最近の傾向まで解説

婚約通知のマナー、最近の傾向まで解説

婚約通知とは

婚約通知とは

婚約通知とは、結婚が決まった二人が、その喜びと感謝の気持ちを込めて、親しい人々に婚約を報告することです。結婚という人生の大きな節目を迎えるにあたって、これまで支えてくれた方々へ感謝の気持ちを伝え、共に喜びを分かち合い、これから始まる新しい章への祝福をお願いする、大切な儀式の一つと言えます。

従来は、「婚約通知状」と呼ばれる、格式張った書面を作成し、郵送するのが一般的でした。しかし、時代の流れと共に、近年では、メールやSNS、電話など、より簡略化された方法で報告を済ませるケースも増えています。

特に、親しい友人や職場の同僚などには、結婚式の招待状を送る際に、併せて婚約の報告をする場合もあります。

婚約通知の役割

婚約通知は、二人の新しい門出を祝し、これから始まる夫婦としての道のりを周囲に伝える最初の大切な一歩です。単に結婚を報告するだけでなく、両家の親族や友人、仕事関係の方々へ、二人の結びつきを正式に示す重要な役割を担います。

特に、日頃から親しくお付き合いをしていない親戚や、なかなか直接会って報告するのが難しい会社の上司などへは、婚約通知という形をとることで、丁寧な印象を与えることができます。また、結婚式の招待状を送るかどうかは別として、これまでお世話になった方々へ感謝の気持ちを伝える良い機会ともなります。

婚約通知を受け取った側は、二人の新しい門出を祝福し、二人の将来を温かく見守る気持ちになります。結婚式の招待状を受け取る前であっても、お祝いの品やメッセージを贈るなど、二人の幸せを分かち合うことができます。

最近の婚約通知の傾向

近年の婚約通知は、従来の形式にとらわれない、より自由で個性的なスタイルが主流になりつつあります。
かつては親や親戚への挨拶が済んで初めて、友人や職場関係者へ結婚の報告をするのが一般的でした。しかし、現代ではソーシャルメディアの普及により、多くのカップルがSNS上で婚約を発表するようになりました。

特に人気なのが、二人の思い出の場所やプロポーズの瞬間を写真や動画で共有する方法です。プロポーズの様子を撮影した動画にメッセージを添えてSNSに投稿したり、思い出の写真でスライドショーを作成し、友人や家族にシェアしたりと、デジタルツールを駆使した方法が人気を集めています。

また、結婚式の招待状で初めて結婚の報告を受けるケースも増えています。これは、親しい友人や同僚など、結婚の報告と同時に結婚式の招待をしたい場合に多く見られます。
このように、婚約通知の方法は多様化しており、二人の関係性や好みに合わせて、自由に選択できるようになっています。

婚約通知を出す時期

– 婚約の喜びを分かち合うために最適な婚約通知の時期とは？結婚が決まり、いよいよ結婚式に向けて準備が始まるとワクワクする反面、何をいつすれば良いのか迷ってしまうことも多いでしょう。中でも、婚約の報告を兼ねた「婚約通知」をいつ送るべきかは、多くのカップルが頭を悩ませるポイントです。一般的には、結婚式から３ヶ月から半年前を目安に送るのが良いとされています。これは、招待客が結婚式への出席準備や予定調整をしやすくするためです。招待状は、婚約通知を受け取った後に送るのが一般的なので、招待客に余裕を持って準備してもらうためにも、遅くとも３ヶ月前までには婚約通知を届けたいところです。しかし、結婚式の内容や招待客の顔ぶれによっては、この限りではありません。親族中心の少人数での結婚式や、海外挙式の場合は、準備に時間を要するため、１年前から準備を始める場合もあるでしょう。このような場合には、それに合わせて婚約通知を早めるのが適切です。また、結婚式の時期が大型連休や年末年始と重なる場合も、早めの発送がおすすめです。招待客の予定が埋まりやすい時期なので、余裕を持って連絡することで、大切な人に結婚式に出席してもらいやすくなります。婚約通知は、単なるお知らせではなく、二人の結婚を祝う気持ちを分かち合い、これから始まる新しい章への期待を込めて贈るものです。結婚式の準備期間や招待客の状況などを考慮し、最適な時期に、心を込めて届けましょう。

誰に婚約通知を出すか

結婚が決まり、幸せいっぱいの二人にとって、誰に最初に喜びを伝えたい、誰とこの幸せを分かち合いたいと思うかは、とても大切なことですよね。それが「婚約通知」です。では、具体的に誰に伝えれば良いのか、迷う方も多いのではないでしょうか？

まず大前提として、結婚式の規模や形式、そして親族との関係性によって、伝えるべき相手は変わってきます。例えば、盛大な結婚式を予定していて、たくさんのゲストを招待する場合は、幅広い範囲へ婚約を知らせる必要があるでしょう。反対に、家族やごく親しい友人だけで挙げる結婚式であれば、伝える相手も自然と限られてくるでしょう。

一般的には、日頃からお世話になっている方々へ、感謝の気持ちを込めて伝えるのが良いと考えられています。具体的には、両家の親族、親しい友人、職場の関係者などが挙げられます。特に、結婚後もお付き合いが続くであろう親戚や、日頃から親しくしている友人には、事前に結婚の報告をしておくのがマナーと言えるでしょう。

ただし、結婚式の招待状を送る場合、招待客全員に事前に婚約通知を送る必要はありません。招待状で結婚の報告をすることは全く失礼にはあたりません。しかし、結婚式に招待しない場合でも、日頃からお世話になっている方や親しい間柄であれば、結婚の報告として婚約通知を送るのが、配慮に溢れた素敵な振る舞いと言えるでしょう。