結納飾りの基礎知識

結納飾りの基礎知識

ウェディングの質問

結婚式の『結納飾り』って、具体的にどんなもののことですか?

ウェディング専門家

いい質問ですね。『結納飾り』は、結納のときに贈り物を飾るもの全体を指します。例えば、お祝いの品におめでたいしるしをつけたものや、それを置く台などが含まれます。

ウェディングの質問

お祝いのしるしって、のし袋のことですか?

ウェディング専門家

のし袋もそうですが、鶴や亀などの縁起の良い形の飾りも含まれます。これらをまとめて『結納飾り』と呼ぶことが多いですね。

結納飾りとは。

結婚式で使う言葉「結納飾り」は、結婚を約束するときに贈り物をしあう「結納」で、贈る品のことです。贈る品の一つ一つにそれぞれ熨斗紙をかけて、鶴や亀、松、竹、梅などおめでたいものを形どった飾り紐を付け、足がついた白い木の台に載せて贈ります。「結納飾り」と「結納品」は、同じ意味で使われることがほとんどです。

結納飾りとは

結納飾りとは

– 結納飾りとは結納飾りは、結婚の約束を交わす儀式である結納の際に、両家で贈り合う大切な品です。これは単なる贈り物ではなく、両家の結びつきを象徴し、新しい門出を祝し、末永いお幸せを願う気持ちが込められています。古くから伝わる伝統的な結納飾りには、それぞれに意味が込められた品々が美しく飾られています。例えば、鯛は「めでたい」の語呂合わせで縁起物とされ、昆布は子孫繁栄の願いが込められています。このように、一つ一つの品に込められた意味を知ることで、より一層気持ちが伝わる結納の儀式となるでしょう。かつては、格式張ったイメージの強かった結納飾りですが、近年では、形式よりも両家の気持ちや個性を大切にする傾向にあります。そのため、伝統的な形式にとらわれず、それぞれの家の伝統や考え方に合わせて、自由な形式で行われることが多くなっています。例えば、両家の親睦を深めるために、食事会を兼ねて行ったり、思い出の場所やレストランなど、リラックスできる空間で行ったりするケースも増えています。また、従来の豪華な飾り付けではなく、シンプルなものや現代的なデザインのものを選ぶカップルもいます。大切なのは、形式よりも、結婚の約束を交わす両家の気持ちが伝わることです。これから新しい家庭を築く二人と両家の未来が、永遠の幸せで溢れるようにとの願いを込めて、心を込めて結納飾りを用意しましょう。

項目 説明
意味 結婚の約束を象徴し、新しい門出と末永いお幸せを願う気持ちを表す
伝統的な形式 鯛や昆布など、縁起物や意味が込められた品々を飾る
最近の傾向 – 形式よりも両家の気持ちや個性を大切にする
– 食事会を兼ねたり、リラックスできる空間で行う
– シンプルなデザインや現代的なデザインのものを選ぶ
最も大切なこと 形式よりも、結婚の約束を交わす両家の気持ちが伝わること

結納飾りの歴史

結納飾りの歴史

– 結納飾りの歴史結納飾りの歴史は深く、その起源は遠い昔、奈良時代まで遡ります。 当時は、結婚の約束の証として贈り物をする際に、豊かな海の幸や山の幸を添えていました。これは、当時の日本において自然の恵みがいかに重要であったかを物語っています。時代が進むにつれて、贈り物の内容も変化していきました。華やかで美しい絹織物や、富の象徴である金銭などが贈られるようになったのです。室町時代に入ると、武士が政治の中心を担うようになり、その影響は結婚の儀式にも及びました。 武士社会の規律や格式を重んじる精神が、結納の儀式をより形式ばったものへと変化させ、現代の結納飾りの原型が生まれたと言われています。その後、江戸時代を迎えると、結納の習慣は武士階級だけでなく、広く庶民の間にも広まりました。人々は、それぞれの地域や家柄、身分に応じて、様々な形式の結納飾りを選び、結婚の約束を祝いました。 このようにして、結納飾りは長い歴史の中で、時代の変化や社会の風習を反映しながら、現代まで受け継がれてきたのです。

時代 結納飾りの歴史
奈良時代 結婚の約束の証として、海の幸や山の幸を贈る。
時代と共に 絹織物や金銭などが贈られるようになる。
室町時代 武士の影響で結納の儀式が形式化し、現代の結納飾りの原型が生まれる。
江戸時代 結納の習慣が庶民にも広まり、地域や家柄によって様々な形式の結納飾りが用いられる。

結納飾りの種類

結納飾りの種類

結婚が決まると、両家が顔を合わせて行う結納。その際に欠かせないのが、「結納飾り」です。結納飾りは、地域や家の伝統によって、その形式や内容が異なります。大きく分けると、関東地方で親しまれている「関東式」と、関西地方で用いられる「関西式」の二つがあります。

関東式の特徴は、白木を用いたシンプルな台の上に、熨斗をかけた結納品を美しく並べる点にあります。白木の清浄な雰囲気と、熨斗の紅白のめでたさが相まって、華やかでありながらも厳かな印象を与えます。一方、関西式は、蒔絵や金箔などで装飾された豪華な飾り台を用いるのが特徴です。結納品は、飾り台の上に置かれた専用の箱に納められます。関東式に比べて、格式高い雰囲気が漂います。

最近では、これらの伝統的な様式にとらわれず、両家の希望や現代の生活様式に合わせて、オリジナルの結納飾りを選ぶケースも増えています。例えば、コンパクトなサイズの結納飾りや、洋風のインテリアにも合うモダンなデザインの結納飾りなど、様々なバリエーションがあります。大切なのは、両家でよく話し合い、思い出に残る結納の儀式にすることです。

項目 関東式 関西式
特徴 白木台のシンプルな作り、熨斗をかけた結納品を並べる 蒔絵や金箔などで装飾された豪華な飾り台に、専用の箱に入れた結納品を置く
印象 華やかで厳か 格式高い

結納飾りに込められた意味

結納飾りに込められた意味

古くから日本で大切にされてきた結納。両家の結びつきを祝うこの儀式には、様々な縁起物が用いられます。中でもひときわ目を引く結納飾りには、一つ一つに深い意味が込められており、両家の未来への願いが託されています。例えば、美しく赤い羽を広げた鶴は、千年生きると伝えられることから長寿の象徴とされ、夫婦円満の願いが込められています。また、甲羅に年輪を重ねる亀も同様に長寿の象徴とされ、おめでたい席に欠かせない縁起物です。さらに、厳冬にも緑の葉を茂らせる松は、変わらぬ愛や強い絆を表し、竹は真っ直ぐに成長することから清廉さと節度を、そして、寒中に凛と咲く梅は、忍耐力や生命力の象徴とされています。これらの松竹梅は、常緑樹であることから、末永く続く繁栄を願う意味も込められています。また、結納飾りに欠かせない水引にも、様々な意味が込められています。赤は魔除けや生命力を表す色とされ、金は繁栄や豊かさを、そして銀は清浄を表しています。このように、水引の色や結び方一つ一つに意味があり、両家の幸せを願う気持ちが込められているのです。結納飾りに込められたこれらの意味を知ることで、儀式はより深く心に響くものとなるでしょう。

縁起物 意味
長寿・夫婦円満
長寿
変わらぬ愛・強い絆・末永く続く繁栄
清廉さ・節度・末永く続く繁栄
忍耐力・生命力・末永く続く繁栄
赤色の水引 魔除け・生命力
金色の水引 繁栄・豊かさ
銀色の水引 清浄

結納飾りの選び方

結納飾りの選び方

結婚が決まり、いよいよ両家の絆を結ぶ結納。その第一歩となるのが結納飾りの準備です。
結納飾りは、単なる飾りではなく、両家の繁栄を願い、二人の未来を祝福する大切な意味が込められています。だからこそ、慎重に選びたいものです。

古くから伝わる伝統的な結納飾りには、それぞれに込められた意味や由来があります。地域や家のしきたりを大切に受け継ぎたいという場合は、両家の両親や親族に相談しながら決めるのが良いでしょう。近年では、結納式は行わず、両家の顔合わせの席で結納品のみを贈り合う「略式結納」も人気を集めています。

形式にとらわれず、二人の想いを大切にしたいというカップルには、手作りの品や思い出の品を贈るという方法もあります。二人の出会いのきっかけとなった場所の写真立てや、旅行先で購入したアクセサリーなど、二人だけの特別な想いを込めた贈り物は、きっと忘れられない思い出になるでしょう。

最も大切なことは、形式よりも、結婚に対する決意や両家への感謝の気持ちを伝えることです。お互いの気持ちを尊重し、両家でじっくりと話し合いながら、二人にとって最良の形を見つけていきましょう。

種類 説明
伝統的な結納飾り 古くからの意味や由来を持つ。両家の両親や親族に相談しながら選ぶ。
略式結納 結納式を行わず、結納品のみを贈り合う形式。
自由な形式 手作りの品や思い出の品を贈る。二人の想いを大切にできる。