神前式で気持ちを伝える「誓詞」

神前式で気持ちを伝える「誓詞」

誓詞とは

– 誓詞とは

結婚の儀式において、夫婦となる二人が永遠の愛を誓い、これから共に歩む未来への決意を表明する行為を「誓詞」と言います。 特に、日本の伝統的な結婚式である神前式においては、この誓詞は非常に重要な意味を持ちます。

神前式は、神様の御前で夫婦の契りを交わす神聖な儀式です。その中で行われる誓詞は、単なる形式的なものではありません。二人の偽りのない気持ちを神様に直接伝えることで、夫婦の絆をより確かなものにするという意味が込められているのです。

誓いの言葉は、古くから伝わる伝統的な文言を用いる場合もあれば、二人で考えたオリジナルの言葉を添える場合もあります。どちらの場合でも、そこには、これから始まる新しい生活への希望や、共に困難を乗り越えていくという強い意志が表現されているはずです。誓詞は、単なる言葉を超えて、二人の未来を照らす灯火となることでしょう。

誓詞の内容

– 誓いの言葉結婚式で夫婦となる二人が永遠の愛を誓い合う、神聖なセレモニーのハイライトとも言えるのが「誓いの言葉」です。古くから伝わる伝統的な誓いの言葉には、夫婦として共に人生を歩み、愛と敬意を持って接し、喜びも苦しみも分かち合い、生涯変わらぬ愛を誓う言葉が、美しく格調高い表現で綴られています。日本では、一般的に新郎が誓いの言葉を全文、新婦は自分の名前を読み上げる形式が主流です。これは、かつて家制度の名残で、夫側の家に妻が嫁ぐという考え方が根底にあったためです。しかし、時代の変化とともに、夫婦は対等な立場で家庭を築くという考え方が広まり、近年では新郎新婦がそれぞれに言葉を添えたり、オリジナルの誓いの言葉を用意するケースも増えています。オリジナルの誓いの言葉には、二人の馴れ初めや、共に過ごした日々の中で生まれた忘れられない思い出、そしてこれまで支えてくれた家族や友人への感謝の気持ちなどを自由に盛り込むことができます。さらに、これから夫婦として歩んでいく未来に対する希望や、生涯を通して大切にしていきたいことを誓うことで、世界に一つだけの、二人だけの特別な誓いの言葉を作り上げることができます。式の形式や自分たちらしさを表現する方法を検討して、取り入れてみてはいかがでしょうか。

誓詞を読むタイミング

日本の伝統的な結婚式である神前式では、夫婦となる二人が永遠の愛を誓い合う、厳粛な儀式が行われます。その中でも特に重要な儀式の一つが、誓詞奏上です。

誓詞奏上は、三献の儀で神様に結婚の承認をいただき、指輪交換を終えた後に行われます。新郎新婦は並んで神前に進み出て、深く頭を下げます。そして、静寂に包まれた厳かな雰囲気の中、自らの言葉で綴った誓いの言葉を、ゆっくりと、心を込めて読み上げます。その言葉の一つ一つには、これから夫婦として共に歩んでいく決意、そして未来に対する希望が込められています。

読み終えた誓詞は、丁寧に巻いて玉串案の上に置かれます。これは、二人の誓いの言葉が神様に届くようにとの願いが込められた、大切な所作です。誓詞奏上は、神前式において、二人の気持ちが一つになり、夫婦としての絆を深めるための、とても大切な儀式と言えるでしょう。

誓詞の入手方法

結婚式で愛を誓い合う大切な儀式、誓詞。多くの場合、式場が用意した定型文の誓詞を使うことができます。形式ばった言葉遣いが気になる方もいるかもしれませんが、最近では、現代の言葉で分かりやすく書かれた誓詞も多いので安心してください。

一方で、「ありきたりな言葉ではなく、二人だけの想いを込めた誓いの言葉を伝えたい」と考えるカップルもいるでしょう。そのような場合は、オリジナルの誓詞を作成することも可能です。自分たちの生い立ちや、これまで共に歩んできた道のり、そして未来への決意などを自由に表現することで、世界でたった一つの心のこもった誓詞を作り上げることができます。

オリジナルの誓詞を作成する際には、事前に式場へ相談し、内容や形式、持ち込みの可否について確認しておきましょう。式によっては、持ち込みの誓詞を禁止している場合や、文字数や内容に制限が設けられている場合があります。事前にしっかりと確認し、円滑に式を進められるようにしておきましょう。

誓詞の役割と意味

結婚式で夫婦となる二人が永遠の愛を誓い合う「誓詞」。それは、単なる儀式的なものではありません。これから夫婦として共に人生を歩んでいくという、二人の未来に対する揺るぎない決意表明なのです。

神聖な雰囲気に包まれた神前式という厳粛な場で、お互いの目をしっかりと見つめ合いながら誓いの言葉を交わすことで、二人の絆はより一層深く、強いものとなるでしょう。

結婚式の素晴らしい思い出とともに、大切に保管されることが多い誓詞。それは、時が経ち、結婚記念日などを迎えるたびに読み返すことで、あの日の感動を鮮やかに蘇らせてくれます。そして、二人で乗り越えてきた日々を振り返り、感謝の気持ちと、初心を思い出す、かけがえのない機会となるでしょう。