結納

知っておきたい!引出結納の基礎知識

知っておきたい!引出結納の基礎知識

ウェディングの質問

先生、「引出結納」ってなんですか?聞いたことがないんですけど。

ウェディング専門家

いい質問だね。「引出結納」は、主に東海地方や九州地方で見られる結納の習慣だよ。結婚が決まったとき、男性側から女性側に贈られた結納の品に対して、その一部を当日または後日にお返しする風習のことなんだ。

ウェディングの質問

へえー、地域によって違うんですね!具体的にどんなものを返すんですか?

ウェディング専門家

そうだね。地域や家によって異なるけど、例えば名古屋や岐阜では、結納品を受け取った時と同じ紅白の包み紙ではなく、青と白の紙で包み直して返すんだ。特に決まりはないけど、タオルや鰹節など、実用的なものを贈ることが多いみたいだよ。

引出結納とは。

「引出結納」とは、結婚式にまつわる言葉で、東海地方の名古屋や岐阜、それに九州地方で見られる、結納に対するお返しのことを指します。名古屋や岐阜では、男性側から頂いた結納品の紅白の包みを、青(松葉色)と白の紙で包み直して用意します。お返しの時期は、結納をもらったその日だったり、荷物を送る日だったり、様々です。

引出結納とは?

引出結納とは?

– 引出結納とは?結婚が決まると、両家の親族が集まり、これから始まる新しい家族の幸せを願って様々な儀式を行います。その中でも、結婚の約束を正式に交わす儀式である結納は、古くから大切にされてきました。日本では、この結納の際に、地域特有の風習が見られることがあります。

「引出結納」もそんな地域特有の風習の一つで、主に東海地方や九州地方で見られます。これは、結納の儀式の中で、男性側から頂いた結納品の一部を女性側が返すことを指します。

一般的に「結納返し」と呼ばれるものとほぼ同じ意味合いを持っていますが、地域によっては、「引出結納」という言葉が使われています。

結納は、両家の結びつきを祝うと同時に、これから始まる新しい家族の繁栄を願う意味も込められています。「引出結納」には、ただ単に贈られたものを返すのではなく、両家の気持ちが通い合い、感謝の気持ちを形にするという大切な意味が込められているのです。

項目 説明
儀式名 引出結納
意味合い 結婚の約束を正式に交わす儀式である結納の中で、男性側から頂いた結納品の一部を女性側が返すこと。
地域 主に東海地方や九州地方
別名 結納返し
意味 両家の気持ちが通い合い、感謝の気持ちを形にする

引出結納の地域性

引出結納の地域性

結婚の儀式の一つである結納には、地域独特の風習が色濃く残る場合があり、引出結納もその一つです。
引出結納は、主に名古屋や岐阜といった東海地方の一部地域で見られる儀式で、その名の通り、一度持ち帰った結納品を再び新婦の実家へ持参する習わしです。

特徴的なのは、男性側から受け取った結納品の包みを、青(松葉色)と白の紙で包み直して返す点です。この美しい色の組み合わせには、常緑樹である松と雪景色のように、共に白髪が生えるまで末永く繁栄してほしいという願いが込められています。

一方、九州地方の一部地域でも引出結納の風習は存在しますが、東海地方とは異なる点が見られます。例えば、九州地方では結納品の一部を返す場合や、結納返しとして別の品物を用意する場合もあるなど、地域によってその形式や意味合いは微妙に異なります。

このように、引出結納は全国一律の形式で行われるのではなく、それぞれの地域特有の伝統や文化が反映されています。そのため、結婚の準備を進める際には、両家の出身地の風習をよく理解し、両家の意見を尊重しながら進めることが大切です。

項目 内容
儀式名 引出結納
地域 主に東海地方の一部地域(名古屋・岐阜など)、九州地方の一部地域
概要 一度持ち帰った結納品を、再び新婦の実家へ持参する習わし
東海地方の特徴 男性側が受け取った結納品の包みを、青(松葉色)と白の紙で包み直して返す。
(松と雪景色のように、共に白髪が生えるまで末永く繁栄してほしいという願いが込められている。)
九州地方の特徴 結納品の一部を返す場合や、結納返しとして別の品物を用意する場合もある。
注意点 地域によって形式や意味合いが異なるため、両家の出身地の風習をよく理解し、両家の意見を尊重しながら進めることが大切。

引出結納のお返しの品

引出結納のお返しの品

– 引出結納のお返しの品引出結納は、男性側から女性側へ結納品の目録や受書などを贈る儀式ですが、女性側も一方的に受け取るのではなく、感謝の気持ちを込めてお返しをするのが習わしです。これが引出結納のお返しです。一般的に、お返しは男性側から贈られた結納金の一部を包みます。金額の相場は、結納金の1割から半額程度とされています。しかし、地域や家の習慣によって異なる場合もあるため、両家で事前にしっかりと相談し、納得のいく金額を決めることが大切です。結納金のお返しとは別に、お酒や鰹節などの縁起物を贈ることもあります。お酒は「末永く続くように」、鰹節は「子孫繁栄」といった意味が込められており、結婚の贈り物として古くから親しまれています。近年では、こうした伝統的な品物に代わって、新郎新婦の希望を反映した贈り物を選ぶケースも増えています。例えば、旅行好きな二人なら旅行券、家電を新調したいと考えている二人なら家電製品など、二人の新生活に役立つものを贈ると喜ばれるでしょう。いずれにしても、大切なのは、感謝の気持ちと、これから始まる新しい家族としての結びつきを大切にすることです。お返しの品物を通して、両家の絆を育んでいきましょう。

項目 内容 金額の目安
結納金のお返し 男性側から贈られた結納金の一部を包む 結納金の1割~半額程度
縁起物 お酒、鰹節など
新郎新婦の希望を反映した贈り物 旅行券、家電製品など

引出結納を行う時期

引出結納を行う時期

– 引出結納を行う時期

引出結納は、結婚が決まった喜びを分かち合い、両家の絆を深めるための大切な儀式ですが、その時期は地域や家の習慣によって大きく異なります。 全国一律の決まりはなく、両家の考え方を尊重しながら、最適な時期を決めていくことが大切です。

大きく分けて、結納と同時に行う場合と、後日改めて行う場合があります。結納と同時に行う場合は、結納の席で男性側から女性側へ結納品を贈り、その場で女性側から男性側へ引出物を贈ります。この場合、結納品と引出物を一度に用意する必要があるため、事前の準備が重要となります。

一方、後日改めて行う場合は、「荷入れ」や「持参式」といった儀式を設け、改めて贈り物をします。この場合、結納から数日後や吉日を選んで行うことが一般的です。東海地方では、結納当日に引出物を贈ることが多い一方、九州地方では、吉日を選んで後日改めて贈るケースが多く見られます。

このように、引出結納を行う時期は様々ですが、いずれの場合も、両家で事前にしっかりと日程を調整し、疑問点があれば解消しておくことが重要です。結婚式の準備は何かと忙しい時期ですが、両家の親族間でコミュニケーションを密にとり、円滑に進めていきましょう。

時期 説明 地域性
結納と同時 結納の席で、結納品と引出物を交換する。
後日改めて 「荷入れ」や「持参式」といった儀式を設けて贈り物を交換する。結納から数日後や吉日に行うことが多い。 東海地方:結納当日に引出物を贈る
九州地方:吉日を選んで後日改めて贈る

引出結納の nowadays

引出結納の nowadays

– 引出結納の nowadays

近年、結婚式のスタイルは多様化し、それに伴い、結納自体を簡略化したり、あるいは省略するカップルも増えてきました。しかしながら、本来、引出結納は、両家の結びつきを再確認し、これから始まる新しい家族の繁栄を祈念する、大変意義深い儀式です。

現代において、必ずしも古くからの形式や慣習にこだわる必要はありません。しかし、引出結納が持つ本来の意味や由来を理解した上で、お二人らしい形で行うことが大切です。例えば、両家の顔合わせの場で、感謝の気持ちを込めて記念品を贈り合ったり、食事会を開いて親睦を深めるのも良いでしょう。

結婚準備は、両家の伝統や文化に触れる良い機会でもあります。ぜひこの機会に、引出結納について考え、両家で話し合ってみてはいかがでしょうか。きっと、お二人と両家の絆をより一層深める、かけがえのない時間となるでしょう。

従来の引出結納 現代の引出結納
両家の結びつきを再確認し、新しい家族の繁栄を祈念する儀式 形式や慣習にこだわらず、両家の感謝の気持ちや親睦を深める機会
古くからの形式や慣習に則って行われる 記念品の贈呈や食事会など、現代風のアレンジが可能